養成課より・・・お知らせ
みなさんはこれまでお仕事中に、緊急対応・物損や人身事故に遭遇したり、誤って起こしたことはありませんか?
介護のお仕事をしていると、自分では注意しているつもりでも、施設等で急に体調を崩される方や、物損・人身事故等が起きてしまうことがあります。
不測の事態や事故が起こった時、物損や人身事故が起きた時にはすぐに状況を報告し対応ができたか、緊急対応が取れたか、原因は何だったのか、そして反省できたか。
今後、同じことが起きないようにすること=「予防」
万一、同じことが発生してしまったら素早く行動が取れるように整えておくこと=「対策」
が、私たちにとってはとても大切なことです。
そのためには、@事故が起きた時の情報を共有し、A問題や原因を抽出し、B今後の予防を考え、C今度起きたときにどのように行動を取ればよいのかを考え、展開していくことが重要です。
今後、みなさんからのご報告を事例ケースとして、情報をお知らして参ります。
施設等により対応が違ってくると思いますので全てがこの通りではありませんが、情報として、一つの方法として、みなさんのお役に立てていただければと思います。
事例) 【投薬ミス】 場所:施設
午前のレクリエーションが終わり、介護職員はご利用者様の昼食の準備を行いました。
入居者の皆様は、食事を召し上がり始めたところです。
介護職員はお食事後に、入居者様が飲まれる薬の用意を行わなければなりません。
通常この施設では、箱に区別し準備されている薬について「名前」「時間」「種類」を確認後、更に別の介護職員によって再度確認をするという二重チェックを行っていました。
しかし、介護職員達はレクリエーションの後片づけに追われ、唯一残った介護職員が1人で薬の用意を行いました。
介護職員は入居者様のお食事の状況を確認しながら薬を配り始めました。お部屋は4名同室。
最後の方に薬を渡した時、薬が名前と合っていない事に気がつきました。先に配った方の所へ戻って薬を確認したところ、すでに飲まれたあとでした。
介護職員はすぐに看護師を呼び、担当医にも連絡し指示を仰ぎました。
そして、看護師がご入居者様を診ている間に、介護職員はすぐにほかのスタッフ・施設長にも報告に向かいました。
結果
間違った薬を飲んだ入居者様は、幸いにも自身の薬と同じ系統の薬であった事,弱い薬であった事で命に別状無く済みました。最後に薬をお渡ししようとした入居者様にも、正しい薬を飲んで頂きました。
問題・課題・原因・・・みなさんも考えてみてください。
『業務が立て込み必ず確認をしなければならないところで確認を怠ってしまった。』
●薬を用意した介護職員は、薬のチェックを別の介護職員に依頼ができなかったか。
●レクレーションの片付けは、必ずしもこの時間に必要だったか。
●当該介護職員はなぜこのようなミスをしてしまったのか。
今後の対応・・・みなさんも考えてみてください。
『必要な確認をするために行えることは何がありますか?』
●服薬は命に関わること。やむを得ず一人で確認を行うことがあるのも想定し、一人でもチェックできるシステムを用意する。
●「○と○の薬です。」と声に出して渡す。(※個人情報にもなりますので、気をつけてください。)
●事故が発生した時の対処方法を話し合い確認し、すぐに目に付く場所に対処フローを貼る。
今回は人身事故を上げさせていただきました。みなさんも一緒に考えてみてください。また職場で同じ様なことが起きないように「予防」と「対策」を話し合ってみてください。
もし、「私の就業先ではこんな方法を取っています。」というものがありましたら教えてください。次回、情報をみなさんにご提供したいと思っております。
事故発生日、スタッフさんはすぐに状況を報告し対応してくださいました。また、私ども担当者まで報告をくださいました。おかげで事故後素早い対応ができました。
このような事故が発生しましたら、すぐに担当者までご報告をお願いいたします。
養成課直通アドレスを開設しました。
takako.yamamoto@yasashiite.com
みなさんがお仕事をしている中で、心配なこと、悩みなどあることと思います。一度養成課にご連絡ください。
携帯メールではないため返信が遅れる場合がありますが、必ず返信いたします。 よろしくお願いいたします。
養成課 山本 貴子
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