薬の取り扱い

高齢者は、複数の慢性的な病気を持っていることが多くあります。そのため、作用の異なる何種類もの薬を服用しなければなりません。
高齢者は薬物反応に敏感なうえ、薬の取り込みや排泄機能の低下により、若い人より副作用があらわれすいという特徴もあります。
薬は使い方を誤れば毒にもなるということを忘れず、介助には細心の注意を払いましょう。

薬の形状に合わせた与薬(内服薬)

◆散剤・顆粒剤
量が多いとき、飲みにくいときはオブラートに包む。水を含ませた後、舌の上の奥の方に入れて飲み込ませる。
スプーンの上で水と混ぜのり状にすると飲みやすくなる。性状が粉っぽいほどむせや誤嚥する可能性があるので注意。

◆錠剤・カプセル剤
複数錠あるときは、無理せず1錠ずつ舌の上にのせ水を含ませて飲み込ませる。
奥に置くと気道へ転がり落ちて誤嚥する可能性があるので注意。

◆液剤
薬壜を静かに振ってから指示量をコップや吸い飲みに入れて飲ませる。薬を飲んだら再度水を飲ませる。
目盛は目の高さで見て正確な量を測る。

◆油剤
コップに入れた水に浮かせて飲ませる。薬を飲んだら再度水を飲ませる。

◆舌下剤
舌の下に置きゆっくりと唾液で溶かす。舌下の粘膜から吸収するため、噛み砕いたり飲み込んだりしないようにする。

薬の形状に合わせた与薬方法(外用薬)

◆坐薬
挿入する際は側臥位にする。
坐薬の先端にワセリンなどの滑りやすいものを塗り、指の第二関節くらいまでしっかりと挿入する。
挿し方が浅いと腹圧で出てきてしまうので奥まで挿入し、しばらくガーゼ等で押さえる。

◆点眼薬
頭を軽くささえ、スポイトの先を指で触れないように、また眼や睫にも触れないよう注意して指示量を落とす。
流れた薬液が口や耳に入らないようティッシュなどを眼の際に添えて行うと良い。

◆貼付薬
患部を清潔にし、患部を覆うようにしっかりと密着させる。
かぶれなど副作用が出た場合はすぐに剥がし、医療従事者へ報告する。
剥がす時はゆっくりと皮膚を傷つけないように剥がします。

◆軟膏
患部と塗る手指を清潔にする。
一度に大量につけるのではなく少しずつ皮膚になじませる。
強くすり込むような塗り方は患部を悪化させるので避ける。

服薬の介助

  • 介助前に必ず、誰が何時に飲む薬かを確認しましょう。
  • 正しい飲み方で決められた時間に決められた量を飲みます。飲み忘れがあったからといって、自己判断で時間をずらしたり、量を変えたりすることは危険です。
  • お茶や果汁などと一緒に飲むと効果が減少したり副作用が出る薬もあるのでできるだけ水で飲んでもらいましょう。水以外のもので飲む場合は医療従事者に確認をしましょう。
  • 片麻痺の場合は健側に薬を入れます。
  • むせや誤嚥を防ぐため、できるだけ体を起こした状態での服用を勧めましょう。臥位での服用は頭を持ち上げる、横向きになるなどの工夫をしましょう。
  • 口に入れて、飲み込むまでしっかり確認しましょう。
  • 服薬後、いつもと変わった様子(副作用)が無いか目を配りましょう。

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