衣服の着脱

場面にあわせて衣服をかえることは、生活にめりはりをつけたり、さっぱりとした心地よさをもたらしたりします。 また、その人の個性を表現する大切な機会でもあります。 身体に負担をかけず、ファッションを楽しんでいただけるような援助をしましょう。

着脱の目的

  • 身体の清潔を保つ
  • 睡眠時間と活動時間のメリハリをつける
  • 特別な装いをするなどの気分転換
  • 無理のない生活リハビリ
☆着脱は主に、起床後、就寝前、入浴時、他には発汗、失禁、食べこぼしがあった際に行います

着脱の流れと注意点

1.衣類を選んでもらう
・ファッションは自己表現です。好みのものを選んでもらいます。
・特別な行事がある際はそれをお知らせし、ふさわしい衣類をアドバイスしましょう。
・施設利用者は季節感に乏しくなっている場合があるので、夏は吸水性、冬は保温など季節にあわせた衣類をアドバイスしましょう。

2.着脱する環境の確認
・肌を露出しても寒くない室温か確認します。
・プライバシーを守るため、出入り口を閉め、カーテンを引くなどの配慮をしましょう。

3.着脱準備
・利用者の身体状況を良く知り、麻痺や拘縮、痛みのある部位があれば着脱していく順番を事前にシミュレーションしましょう。
・着脱に時間がかかる利用者は事前に排泄をすませていただきましょう。
・関節のこわばりが強い時は、少し動かしてほぐれてから行います。

4.着脱
・利用者のペースや習慣に沿う。過剰に介助することでリハビリの機会を失います。
時間がかかっても自分で出来ることは行ってもらい、着る順番や枚数などそれまでの生活習慣を尊重しましょう。
・脱健着患→麻痺のある半身を患側といい、麻痺の無い半身を健側といいます。
脱ぐ時は健側から、着る時は患側から行うと無理がありません。(拘縮や痛みがある場合も同様です)

前開き上着の着脱

(片麻痺利用者・座位)

  1. ボタンを外し、患側の肩の部分を少し降ろします。
  2. 健側の袖を脱がせます。
  3. 健側の肩から、袖を完全に脱がせます。
  4. 患側の袖を脱がせます。
  5. 新しい上着の袖を患側の腕に通します。
  6. 肩の上までしっかり引き上げます。
  7. 上着を背中へまわします。
  8. 袖を健側の腕に通します。
  9. 襟元の肩の位置を整え、ボタンを留めます。
  10. 窮屈なところは無いか利用者に確認します。
肩を出しておくと着脱しやすい 腕を通す時は少し後ろに引いて 指が引っかからないよう包み込んで

丸首上着の着脱

脱衣(右麻痺利用者・座位)

1.裾を胸まで引き上げます。背中も同様にします。 2.健側の方の肘を抜き、袖を脱がせます。 3.襟元から裾までをギュッとまとめ、頭を入れるスペースを作り、少し前かがみにさせて頭を抜きます。
 
4.脱いだ上着をまとめながら、患側の肩、腕の順に脱がせます。 5.上着を残った袖口の方に集め、介護者の手で患手を包んで保護しながら袖を抜きます。(患手を保護!!)  

着衣(右麻痺利用者・座位)

1.上着の袖を患側の腕に通し、肩まで引き上げます。 患手を保護!! 2.上着の背中側を首の部分と一緒に持ち少し前かがみにさせて頭に通します。
3.本人が手を入れやすいよう衣類の袖口とわきの部分をもち、袖を通してもらいます。 4.裾を下ろして、肩、袖を整えます できた!

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