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歩行は移動するひとつの手段です。
これを車椅子や杖などの福祉用具を使い、移動動作を代償することで、ほかのADLを再獲得できることもあります。
できることがあれば、自分で行きたい所へ行く意欲やQOLの向上がはかれます。
安全で安楽な歩行・移動介助の方法と福祉用具を理解し、自立の支援につなげていきましょう。
ボディメカニクス
介護者の身体的な負担を少なくするために、ボディメカニクス
(人間の姿勢・動作時の骨・関節・筋肉等の力学的相互関係)を応用しましょう。
介護者にとって、ボディメカニクスを活用した動作は、消費エネルギーが少なく、余分な時間をかけず、効果的で無理のない動作であり、
腰痛などの危険をさけることができます。
またボディメカニクスは、利用者にとっても苦痛や不安を与えず、疲労させる事が少なくい、安全で安楽な行動です。
1.利用者に出来るだけ近づく
2.対象を小さくまとめる
3.指示基底面積を広くする
4.膝を曲げ重心を下げ骨盤を安定させる
5.足先を動作の方向に向ける
6.大きな筋群を使う
7.水平に移動する
8.てこの原理を使う
端座位から立位へ移る際の動き
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| 1.浅く越しかけた状態になるように身体を前へ移動します。 |
2.足を肩幅に開き、少し後ろに引きます。 |
3.手を膝におき、自分のおへそを覗き込むように上体を前かがみにします。 |
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| 4.大腿部に力を入れ腰を浮かします。 |
5.手で膝を押し、膝を伸ばします。 |
6.頭を上に戻し、上体を起こし立ち上がります |
端座位から立位への介助
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| 1.介護者はマヒ側の横に立ち、自分の足を要介護者のマヒ側の足のかかと部に添えるようにおきます。 |
膝折れ注意 |
膝折れ注意 |
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| 2.前傾姿勢をとっていただきながら、マヒ側の臀部を持ち上げ、マヒ側の膝を押します。 |
3.膝が伸びたらその手をマヒ側の胸の上の辺りを押し、もう片方の手は腰を支えます。 |
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歩行
◆歩行の種類
≪自立≫
歩行動作が安定しており介助・見守りを必要としない状態です。
独歩だけでなく福祉用具を使えば自立する場合もあります。
≪見守り≫
歩行中転倒のおそれがある場合などは、直接身体に触れることはせず、ふらついた時すぐ利用者を支えられる位置に介助者が付き添って歩きます。
≪介助≫
一部介助・・・介助者が利用者の手を引く、腰を支える、などの方法で歩行の安定を保てる場合があります。
全介助・・・・歩行できない方は車椅子などに乗っていただき介助者の操作で移動します。
福祉用具を使わない→独歩・介助者の手をかりる
福祉用具を使う→杖・歩行器・車椅子
◆歩行時の介助位置
なるべく利用者の進行方向視界を妨げないような場所に立ちます。
また、ふらついた時に直ぐ手が出せる距離に立ち、片麻痺等がある場合は、転倒の可能性が高い患側に立ちます。
杖歩行
≪杖の種類≫
T字つえ・四脚つえ(四点支持つえ)・ロフストランドつえ
≪杖の持つ時の注意≫
杖は必ず健側の手で持ちます。
杖の長さは、肘が120〜150°に曲がる長さが適当です。
また、握力などを考慮して杖の種類を選びましょう。
その際、靴は着脱が容易で、すべりにくいものを選びましょう。
杖歩行の介助
1.介護者は患側に立ちます。前倒れ・後ろ倒れともすぐ手が出せる位置で介助します。
2.杖は健側に持ちます。
3.杖⇒患⇒健の順で歩行します。
4.階段の上りは一歩後ろから介助します。(杖⇒健⇒患)
5.階段下りは一歩前から介助します。(杖⇒患⇒健)
端座位から立位への介助
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| 1.使用前に杖の長さ や杖先の状態を確認! |
2.まず杖を出します |
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| 3.健側の力で患側を前に出します |
4.杖でバランスをとり ながら健側を出します |
車椅子の構造
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1.グリップ 2.背もたれ 3.アームレスト 4.シート 5.レッグレスト 6.フットレスト 7.ブレーキ 8.ハブ(ハブ軸)
9.ティッピングレバー 10.ハンドリム 11.キャスター(前輪) 12.駆動輪(大車輪)
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車椅子の安全点検
≪使用前の安全確認≫
1.タイヤの空気は入ってますか?
2.グリップは緩んでいませんか?
3.ブレーキはきちんとかかりますか?
4.ネジのゆるみ等はありませんか?
5.フットレストは安全ですか?
6.曲進・異常音・振動などはありませんか?
≪車椅子の折りたたみ方・広げ方≫
1.ブレーキをかけ、アームレストをつかんで外側に軽く広げます。
2.両手を「ハの字」にし、シートを押すようにして広げます。
3.たたむ時は、ブレーキをかけ、シートの前後を両手でつかんで持ち上げます。
4.座面が縮んできたらアームレストをつかんで中心に向かってたたみます。
※手を挟まないように注意しましょう!
車椅子移動の介助
≪移動介助方法≫
1.車椅子の後ろに立ち、両手でハンドグリップをしっかりと握ります。
2.両手に均等に力を入れ、前後左右の安全を確認し、ゆっくりと進みます。
※進む速度が適切か必ず利用者に確認して下さい。
≪障害物の越え方≫
1.利用者に障害物の大きさを伝え、アームレストをしっかりと握ってもらいます。
2.ティッピングレバーを踏み込み、グリップを斜め後方に押し下げキャスターを上げ、そのまま少し前進しキャスターを障害物の向こう側に下ろします。
3.グリップを持ち上げて、駆動輪を通過させます。
4.移動後は体調確認をして下さい。
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