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トップ > 介護の教室 > 2-3:認知症(2)
認知症

認知症の主な症状

※認知症の症状は中核症状(中心となる症状)とそれに伴っておこる周辺症状に分けられます。

1,中核症状:認知症の中心となる症状(必ずみられる症状)

■記憶障害
新しいことを覚えこむことや、覚えたことを保ち続けること、覚えたことを思い出すことができなくなる。

■見当識障害
時間(今がいつなのか)、場所(ここがどこなのか)、人(この人は誰なのか)、などの認識ができなくなる。

■失語
うまくしゃべれなくなる、相手の言っていることを理解できなくなる。

■失行
目的に応じた動作を思いめぐらすことができず、それまで難なくできていた簡単な動作ができなくなる 例)服が着られなくなる。

■失認
見えている対象物を認識できなくなる。例えばリンゴを見ても何かわからず、触ったり匂いをかぐことで認識するなど。

2,周辺症状: 知的能力低下に伴い二次的に起きる症状(必ずみられるとは限らない症状)

■徘徊
家にいるのに「家に帰る」と言って外へ出て歩き回るなど、正しい場所の認知や判断ができなくなり、歩き続けること
★対応★
施設内なら見守りや一緒に歩くなどして自由に歩いていただくのが一番。安全が確保できない場合には、本人が興味を持つような目的の誘いかけを するなどし、決して無理に止めないように。また、転倒などによる事故を防ぐため、足元、照明、動線など住環境の整備を。

■攻撃的行動
ささいなことで怒り出し、大声で叫ぶ、ののしるなどの暴言や、叩く、ひっかく、蹴るなどの暴力行為があること
★予防・対応★
このような行動は介護への不満だったり、出来ていたことが出来なくなった自分への苛立ちの表れのこともあります。
日頃から、何かする時は必ず声をかけ説明すること、安心感を持っていただけるよう優しく穏やかな表情・態度で接することが重要です。
行動が起こった時は、慌てたり叱ったりせず落ち着いて対応し、何故怒っているのかたずね、気持ちを理解しましょう。
事故防止のため、周囲の安全確認や環境の整備も重要です。

■過食・異食
過食はいくら食べても満腹感が得られず、 必要以上に食べてしまうことをいう。
異食は食べられるもの・食べられないものの区別がつかないために、食べ物でない物を口に入れてしまうことをいう。
★予防・対応★
過食に対しては、身近に食べ物を置かないこと。また食事をゆっくり食べていただくことや、食器をしばらく置いておくといった方法も有効です。
異食の場合は食べると危険なものは手の届く所に置かないようにしましょう。

■不眠
認知症の場合は、特に睡眠−覚醒パターンが断片的となり、日中はウトウト、夜は頭が冴えて眠れないという昼夜逆転のパターンに陥ることが多い。
★予防・対応★
日中なるべく離床し元気に活動していただき、昼夜逆転を防ぎましょう。あまりひどい場合は医師に相談し、眠剤の使用も検討しましょう。

■夜間せん妄
軽い意識障害のことで、夜間興奮したり、幻覚を見たりして家の中を動き回ったりすること。
★予防・対応★
部屋を明るくして穏やかに対応すると落ち着きます。また日中元気に過ごしてもらい夜眠れるようにしましょう。ひどい場合は医師に相談を。

■失禁・不潔行為
失禁は、トイレの位置がわからなくなったり、トイレに行っても衣類をうまく脱げないといったことが原因で起こる。
不潔行為は、失禁行為に対する羞恥心から排泄物をどこかに隠してしまったり、排泄物が不潔であると認識できないためにいじってしまうもの。
★予防・対応★
失禁の場合はタイミングをみてトイレに誘う、トイレに案内する、衣類を脱ぐよう声かけする(介助する)など、
その人の出来ないところを手伝い ましょう。不潔行為は失禁が予防できれば回数は減るでしょう。
トイレに座っている最中にみられる場合や、トイレから歩き出してしまう人などには、常に見守り、目を離さないように。

■不安・焦燥・興奮
認知症の自覚がなくても、認知症によって生じる不自由さから、漠然とした不安や焦燥などの症状が出現したり、興奮状態になることがよくある。
症状がひどくなると攻撃的行動や妄想がみられることもある。
★予防・対応★
一人にせずそばにいるようにして「大丈夫」「心配ない」ということを、本人が納得するような言い方で伝え、不安を和らげるよう努めましょう。

認知症高齢者と接するときに大事なこと

*認知症の方の世界を理解しよう 「なぜ」そのような行動をとるのかを考え理解しましょう。
*プライドを尊重しよう 病気で知能が低下していても、人間としての自信や誇りを持っています。どんな時も人生の先輩として敬い、自尊心を尊重しましょう。
*豊かな感情を理解する 認知症の方は感受性が豊かです。それを理解し、嬉しい・楽しいなどの前向きな感情を引き出せるようにしましょう。

☆認知症の方に接するときの原則☆
・ 常に笑顔、優しく穏やかな表情で安心感を与える
・ 相手のペースに合わせる
・ いつも見守り、一人にしない
・ 十分に話を聴き、気持ちを理解する
・ 良い点を認め、間違いも受け入れ、決して怒らない。
・ 失敗しないような状況(環境)をつくる
・ 手をさする、肩をなでるなど、スキンシップを大切に
・ 興味や関心ごとを知り、役割や楽しみを見つける
・ いつも刺激を与え、元気に過ごしてもらう


介護の教室目次


机上編

接遇 介護の基本視点 職業倫理 マナー
プライバシー保護 介護保険  
高齢者心理の理解 高齢者の心理 高齢者の心理(コラム) 高齢者の疾病
  認知症(1) 認知症(2)  
清潔保持 環境整備 褥瘡(床ずれ) 感染症

技術編

基本介護技術 移動・歩行介助 移乗・体位交換(1) 移乗・体位交換(2)
  移乗・体位交換(3) 衣服の着脱(1) 衣服の着脱(2)
  身体の清潔 排泄(1) 排泄(2)
  食事 レクリェーション  
リスク予防 緊急時の対応(1) 緊急時の対応(2) 薬の取り扱い
  記録の書き方 介護の専門用語  


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