病名 |
どんな病気? |
留意点など |
| 狭心症 |
冠動脈の血流低下により、通常激しい胸の痛みを起こすもの。 |
症状が出たときは安静を促し、ニトログリセリン処方の場合これを舌下。 |
| 心筋梗塞 |
冠動脈の血流が途絶え、通常激しい胸の痛み、呼吸困難を起こす。心筋壊死(えし)を伴う。 |
緊急対応。高齢者は胸痛が軽いか無い場合があるので要注意。 |
| 心不全 |
心臓のポンプ機能が低下した状態。一般には息切れやむくみが認められるが、高齢者の場合自覚症状に乏しく、意識障害、精神錯乱、見当識障害などの症状が出やすい。 |
急性心不全は緊急対応。慢性心不全に対しては薬物療法、食事療法、運動、禁煙、減酒。 |
| 高血圧 |
血圧が140以上/90以上と高い状態。めまい、ふらつき、失神などの症状を起こすことがある。 |
降圧剤(血圧を下げる薬)を服用している高齢者も多い。薬の種類、服薬状況の確認を。 |
| 不整脈 |
心臓の鼓動が速くなったり(1分間に100回以上)、遅くなったり(50回以下)、リズムが乱れるもの。 |
治療を必要としないものもある。副作用のある薬もあり注意が必要。 |
| 慢性腎不全 |
腎臓の機能が慢性的に低下し、尿毒症を呈する状態。むくみや心不全の合併、気分不快、吐き気などの症状が現われることあり。糖尿病が原因となることが多い。 |
治療はたんぱく・塩分制限が重要で、コントロール不能な場合は血液透析が必要になる。 |
| 肺炎 |
ウイルスや細菌により肺の組織に炎症が起こる病気。特に口腔内の菌を吸飲して起こる誤嚥性肺炎の頻度が高い。 |
高齢者は倦怠感、食欲低下などの症状のみで急に発症する特徴がある。予防に誤嚥予防と口腔ケアを。 |
| 脳梗塞 |
脳の血管が何らかの原因で細くなるか、詰まることにより血流障害が生じ、脳組織が壊死する状態。主な症状は体の片側の麻痺やしびれ、失語、意識障害など。 |
予防対策としては塩分制限や十分な水分補給、規則正しい生活など。発症したら直ちに受診を。 |
| 認知症 |
『認知症』参照 |
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| くも膜下出血 |
脳を取り囲んでいるくも膜と脳の間に出血が起こった状態。激しい頭痛、頚部硬直を起こす。 |
高齢者は症状が軽い場合もあり、注意が必要。緊急対応。 |
| パーキンソン病 |
神経伝達物質の一つであるドーパミンが減少する事で起こるもので、ふるえ(振戦)、筋強剛、動作緩慢、姿勢反射障害(倒れやすい)などの症状がみられる。 |
転倒に注意。治療はL-Dopaなどによる薬物治療が 主だが、リハビリテーションも重要。 |
| イレウス(腸閉塞) |
腸内容の通過障害が何らかの原因によりおこり、腸液、ガス、糞便などが腸内腔に充満し、排便や排ガスがなくなり、腹痛、嘔吐、腹部膨満などの症状が出現する |
急激に重篤な全身状態の悪化をもたらすこともあるため、緊急手術が必要となる。 |
| 変形性関節症 |
関節軟骨の老化や磨耗により起こる軟骨と骨の変性疾患で、関節が変形していく。症状が進むと動作中の痛みの訴えや、関節の拘縮、筋力低下が起こる。 |
関節を冷やさないように。サポーターの使用が効果的。その他薬物療法と適度な運動を。 |
| 関節リウマチ |
原因不明の、関節に起こる炎症がもたらすつらい痛みや腫れ、変形を特徴とする病気。女性に多い。 |
治療法は痛みや炎症を抑える薬物療法や、リハビリなど。 |
| 老人性皮膚掻痒症 |
高齢者特有の乾燥皮膚により、皮膚のかゆみだけが起こる疾患。乾燥した冬に多発し、少しの刺激でも激しいかゆみを生じる。 |
軟膏による予防(保湿)や治療(かゆみ止め)が必要。また部屋の湿度調整などでなるべく乾燥を防ぐこと。 |
| 帯状疱疹 |
通常は、神経の中に潜伏していた水痘ウイルスの感染により起こるもので、帯状に水泡ができ、強い痛みが生じる。免疫能力の低下した人に発症しやすい。 |
抗ウイルス剤が有効。感染の危険があるため、患部には直接触れないように。 |
| 糖尿病 |
血糖を下げるインスリンというホルモンが不足またはうまく作用しなくなるために、血糖値が高い状態が続く病気。高齢者は症状に乏しいため注意が必要。合併症として神経、腎臓、網膜の障害が出現する。 |
食事制限の指示など確認。治療法は食事療法(カロリー制限・甘いもの控える)、運動療法、薬物療法(飲み薬・インスリン注射)がある。 |
| 低栄養 |
肝疾患をはじめとする多くの病気の結果として起こったり、
歯の欠損・不具合・口腔内疾患による食思低下、一人暮らし
などによる栄養・食事量不足、障害などによる食物摂取意欲
低下などが主な原因。病気の治療、口腔内の治療とケア、
高栄養な食事の提供、食事の環境改善や促しなどの対策を。 |
| 誤嚥 |
飲食物が食道に入らず誤って気道に入ること。むせて咳き込むことで気管に入った飲食
物を出せればいいが、気管支につまったり、肺に入ってしまうと肺炎(誤嚥性肺炎)を起
こすことがある。誤嚥しやすい人には食事の姿勢、食べるペース、食べ物の形状や大き
さを改善するなどの対策が必要。
※『食事』参照 |
| 転倒 |
高齢者は身体機能の低下により転倒しやすく、介護上一番多い事故である。その他睡眠
剤、精神安定剤を服用している高齢者は薬効の影響が残り転倒の原因になり得る。
介助や見守りといった介護者の注意も必要だが、福祉用具の活用、住環境の改善なども
予防策として検討を。 |
| むくみ(浮腫) |
血管内と血管外に分布する水分(細胞外液)のバランスが崩れ、血管外に溜まった状態を
いう。一般的な原因は、水分の摂りすぎ、腎臓病、心臓病、低栄養によるたんぱく質不
足など。病気が原因の場合はその治療が先決。その他むくんだ手や足を心臓より高くし
たり(挙上)、心臓の方向に向けてマッサージをするのも効果的。 |
| 失禁 |
本人が無意識か、意志どおりにならずに尿の漏れを感じ、それが衛生的または社会的に
問題になったものをいう。原因は@膀胱容積の減少 A尿道括約筋の緊張低下 B移動や衣服着脱の動作緩慢 C意思疎通の低下、
などがある。トイレに早く行きやすくする工夫や、
失禁してしまった場合迅速に清潔さを保つこと、
本人の罪悪感や自責の念を取り除く働きかけをすることが大事。
※『排泄』参照 |
| 脱水 |
からだの中の水分が不足した状態。症状は皮膚(特に腋窩)の乾燥、唇・舌の乾燥、
ときに発熱や意識障害が起こることもあるが、高齢者の場合症状がはっきりしない
場合があるので注意が必要。 |
| 寝たきり |
原因疾患の1位は脳血管障害、2位は骨折。また寝たきりによる弊害は筋肉の萎縮、
関節拘縮、骨が弱くなる、排尿・排便困難、褥瘡、誤嚥、脱水、神経機能の低下などさまざま。
必要以上に安静状態を作らず、離床の声かけ、働きかけを。 |
生活不活発病 (廃用性症候群) |
日常生活の不活発や安静に伴って生じる体力の低下や、身体的あるいは精神的諸症状のことをいう。
介護の最大の課題は、寝たきりを減らすこと、つくらないこと。 |