派遣スタッフのアフターケア充実

在宅介護事業を手がけるやさしい手の人材サービス部門、人材紹介派遣事業本部では、派遣スタッフへのきめ細やかなケアが特色だ。

派遣スタッフのアフターケア充実

山本課長

山本課長

介護職経験の無い登録者が受講するのは、2日間の基礎講習「介護安心教室」(任意参加) 職業倫理などに加え、メーンの実技では、寝返りのさせ方やベッドから車いすへの移動など実際に登録者が体験しながら学ぶ。 毎月3、4回開かれる同講座は多いときで月40人、平均月20人が受講する。年齢層も18歳から50歳台後半までと幅広く男性受講者も多い。

ベッドに寝ている姿勢から体を起こして座らせる実技。男性参加者も増えている

介護施設・デイで未経験者を受けいれる際、受け入れ側の負担は少なくない。 「基礎講習を受けているだけで大きく違うと、施設の評判も上々」と同社大橋WM事業部養成課の山本貴子課長。 「施設に出向いて(職員対象の)出前講座をしてくれないかとの声もかかります」と笑顔で話す。 スタッフと施設、利用者の三者の不安を取り除く効果を上げていると自信を見せる。 とは言え、現場で実際に働けば様々な疑問に突き当たる。 その疑問を解消するのが、「介護技術勉強会」。あらかじめテーマは決めず、参加者の質問に直接答えるシステムだ。

「介護技術勉強会」の冒頭風景。参加者(右)の施設での悩みや疑問点を、スタッフが優しく聞き出していく

その中で、一番多いのが「むくみがある人にうまく靴下を履かせられない」「トレーナーを上手に脱がせるには」―といった 「衣服の着脱」に関する質問。勉強会では、小さな疑問に対しても一つ一つ丁寧に説明していく。 「疑問を解消して力をつけることが、スタッフの自信と利用者への信頼につながる」と山本さん。 家が遠いなど本社の勉強会に来るのが難しい人には、こちらから近くの支店に出向いて”出張”講座をすることもある。 介護職離れが続く厳しい状況のなか、派遣前研修に加えてアフターケアを充実させることで介護職への定着と派遣先への信頼増強を目指している。 介護職に興味を持ってもらうきっかけ作りとして、今後は気軽に参加できる半日講座など短期講座も実施してく予定だ。

充実の独自教材

人材紹介派遣事業本部が2日間の基礎講習で使う独自教材「介護安心教室テキスト」は170ページを超える“充実”の内容だ。
「介護の基本的視点」「職業倫理」「マナー」など仕事上前提となる項目から、高齢者に多い病気や感染症の予防と対策、 高齢者心理、さらに移動や歩行介助のノウハウといった実技まで幅広く網羅している。

その中で、“介護初心者”である受講者が一番興味を示すのは、意外にも「ベッドメーキング」。 ベッドメーキングなどの環境整備は、利用者の居心地を良くするとともに、清潔を保ち、褥瘡を防いだりするにも必要不可欠だ。 実際にシーツを三角折りにしてベッドメーキングを体験した参加者からは「こんなにきれいにシーツをかけられるなんて」と毎回感嘆の声が上がるという。
最近では、HP2級を取得した受講生から着脱って難しいとの話があり、やり方をお伝えしたところ、「こんなにも楽に着脱ってできるんですね」と感激の声
「受講者には介護に興味がある人もあまり無い人もいる。取っ掛かりは何でもいいんです。そこから介護に興味を持ってくれたら、それが入り口ですから」と山本さん。
椅子に立ったり座ったり、寝返り打ったり、本当はいつも行っていることですが、何もなく行っているため、わからなかった体の特徴。筋肉や骨・間接の動き・・・そんなことを話しながら行う。 特性を踏まえたうえで、介護技術を伝えていくことで、「そうか!」と分っていただけます。
実際に働き始めてからのほうがむしろ教材の出番が増えたと話す受講者も多いそうだ。 「何度でも教材を繰り直して、疑問点を確認してほしいですね」と山本さんは話している。

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