そもそも、人材に関わる仕事は大きく分けますと、人材派遣、人材紹介、業務請負そして再就職支援となります。その中で、広く一般的に理解され、成長著しいのが人材派遣です。近年の、規制緩和を背景に、企業の要求水準が高度化・多様化し、労働者の就業に対する意識と価値観の多様化、及びライフスタイルの変化とが相まって、人材派遣を活用する企業や登録スタッフは増えつづけております。
人材派遣事業は、1966年に日本に輸入されました。派遣事業を新たな労働力需給システムとして制度化し、労働力需給の適正な調整を図ると共に、派遣スタッフの保護と雇用の安定を図る目的とした「労働者派遣法」が1986年に施行され、20年が経過しました。 
人材派遣の仕組みは、派遣会社と雇用関係にある派遣スタッフが、派遣先の介護会社からの指揮命令を受けて、ご利用者に対してサービスの提供を行うものです。派遣先の介護会社と派遣スタッフの間に雇用関係が無いことから、間接雇用のかたちとなり、給与の支給及び勤怠管理は派遣元が行います。当然、社会保険加入要件を満たす場合には、派遣会社の社員として社会保険に加入することになります。
派遣会社が派遣先の介護会社に請求する派遣料金と派遣スタッフに支払う賃金は、派遣先での業務内容やスキルによって定められた時間単価と実働時間をベースに計算されます。
人材派遣は、求める人材の必要なスキルや必要な期間が明確な介護会社が、人材を必要なときに依頼することができるのが特徴です。特に、「必要なときに、必要な人材を、必要な期間だけ」という言葉で親しまれております。
従前の介護業界における人材の採用は、ハローワークや新聞折込広告を中心とした直接採用が中心でありました。しかし、この3年間あまりの人材獲得競争が激化により、介護報酬改定後の各介護会社が、採用の保証のない広告をだし続けることは不可能です。また、やっとの思いで獲得した人材獲得が、すぐに退職してしまうという悪循環を繰り返すことはできません。そこで、人材派遣会社のような、人材を企業に代わって採用する人材ビジネス会社が多く現れました。
これは決して介護業界特有のことではなく、かつて、あらゆる業種が人材不足を経験してきたなかで、出現してきたのです。
そうした人材派遣会社の中でも、介護業界において最も適しているのが、「紹介予定派遣」システムを活用した方法です。紹介予定派遣は、正社員として就業する前に、まず派遣スタッフとして一定期間就業します。就業先企業と派遣スタッフの希望が一致した場合、正社員への雇用切り替えを行うシステムです。この方法を用いることで、求人企業及び就労希望者の両者が納得して働くことができます。お互いが納得して正規雇用されるかどうか決定しますので、無駄なコストはかかりません。また、派遣スタッフにとっても、正規職員に雇用される前に、会社の実際の仕事内容や雰囲気などを体感できます。まさに、現状の介護業界にうってつけともいえる「紹介予定派遣」システムの利用が今後盛んになってくると思われます。 |